『◎◎の△△』形式
事業目的の書き方のうち、最も多く使われるのがこのパターンです。
会社の事業として「何を(前半)」「どうするのか(後半)」そのまま書けば良いだけです。前半部分(◎◎にあたる部分)も後半部分(△△)も複数列記する形にしても構いません。
通常は「の」で結べば良いですが、「に関する」の方がしっくり来る場合もあると思いますので臨機応変に使い分けて下さい。「~に関する◎◎の△△」という使い方もできます。
前半部分
「の」で結ばれた前半部分(◎◎にあたる部分)には、取り扱う商品や運営する店舗などが入る部分になりますので極めて重要です。
商品や店舗種別などはあまり具体的に絞り込まないことがポイントです。自社商品名などを書くのではなく、その商品が属する広いカテゴリを記載するようにして下さい。例えば、「高麗人参を原料とした健康食品」と書いてしまうと、原料を変えた健康食品の取り扱いはできないようになりますし、「中学生を対象とした学習塾」と書いてしまうと高校生の生徒を受け入れたいときに困ってしまいます。「イタリアンレストラン」と書くよりは「飲食店」と記載しておいた方が融通がきくのです。
勿論、具体的に何をメインに取り扱うのかを明記することで会社の輪郭をハッキリさせたい場合も多いと思います。漠然とした書き方では本質が伝わらないということもあります。そういう場合には「等」という言葉が役に立ちます。「◎◎等の販売」「◎◎等の日用品の製造」といった書き方であれば、主力となる業務がよく伝わる上に業務範囲を狭めてしまうおそれもありません。
複数の分野、商品にまたがる場合には列記しても構いません。目的の数が増え過ぎるよりは、まとめられるものはまとめた方が理想的です。まったく関連性のない商品や業種であれば繋げずに独立した目的とすべきですが、関わりのあるものはまとめるた方がスッキリします。
名詞の連結の仕方は「及び」を使います。使い方は後述します。
後半部分
「の」で結ばれた後半部分(△△にあたる部分)は、業種を問わず同じような言葉が使えます。よく使われる言葉を列記しますので参考にして下さい。
下記の中から、当てはまるものを選び、必要があれば複数繋げて(接続語「及び」の使い方は下記参照)使うと良いでしょう。
(よく使われている言葉)
販売 経営 企画 製造 輸出入 設計 管理 運営
施工 コンサルティング 制作 製作 請負 開発 受託
保守 賃貸(借) 監理 派遣 仲介 売買 指導 立案
調査 加工 代行 斡旋 運用 投資 レンタル リース
教育 工事 (情報)提供 修理 編集 発行 媒介
並列する場合の接続語
名詞を並べる場合の接続語には「及び」を使います。「製造及び販売」というような書き方をします。
3つ以上の名詞を並べたい場合は、一番最後のみ「及び」を使いそれ以前は「、」で繋げます。「企画、開発、製造及び販売」という形になります。英語の「and」の使い方と同じように考えると良いでしょう。
ただ単純に並列でない場合には「並びに」を使うこともできます。「並びに」は「及び」よりも大きな括りとなります。「及び」が小カッコ内とするならば大カッコのイメージです。
その他の修飾語
それでも内容が漠然としてしまう場合には、頭に修飾語をつけて内容を特定することもできます。ネット上で完結するビジネスなどでは、「インターネットを通じた~」と書くケースも多いようです。